秋風なぎさ

Open App

暗い夜道
街灯の灯りが
色濃くなった桜絨毯を照らす
コンビニへ夜のお供を買いに行くだけなのに
彼女はいつもきまってついてくる
今日は風が強いな
そんなことをふと思ったと同時に
彼女は僕の上着の裾をそっと掴む
風が建物の間をすり抜ける音
木々が何かを訴えるかのように
揺れる音
古い街灯が消点を繰り返す音
不気味に思っても仕方あるまい
僕は彼女の手を掴む
大丈夫、僕がいる
もうこんな気持ちにさせない
僕は彼女の手を引き寄せた


このアプリを始めて丁度一週間が
経ちました。今では85個の♡がついています。もっと読みたいと伝えてくださった皆様ありがとうございます。これからも日々の気休めとしてですが、自分の気持ちを書き留めていけたらいいと思います。

3/16/2023, 1:10:44 PM