どうして俺にも連絡が回ってきたのかわからない。
ただあいつが亡くなったのは確からしい。
この歳だ。いくらなんでも若すぎる。
…あいつ程才能のあるやつはまだまだ生きるべきだろ、
ふと足を止めた。
こんなにも自然とあいつを認める言葉が出るとは自分のことながら意外だった。
薄々気がついていた。そして今になって向き合うなぞ、
もう手遅れだということも。
“憧れだった”
“成功してて何よりだ”
“どうしてお前が”
“お前が、正当に評価される世の中であって欲しかった”
飲み込む音もなく。
『言い出せなかった「 」』
9/5/2025, 12:24:19 AM