Open App

「命が燃え尽きるまで」

幼子が指さした流星
色の無い あの人に添えた白百合
昼下がりのプロムナード
青草の傷口から 香り立つ匂い
山の向こう 染められた紫に
触れあった裸が 消えていくようだった
ワンルーム、ミクロコスモス

産まれなかった星々
背負おうにも 小さすぎる掌に
呑んだ涙が 宇宙に落ちて
渇いた隕石の上で踊った 母に還る一瞬

この小指よりも小さく
この星よりも大きな  
わたくしと同じ


9/14/2024, 2:44:52 PM