「好きじゃないのに」
「ねぇねぇ!愛ちゃんは好きな人とかいるの~?
そんなに可愛いんだから一人や二人や3人は余裕
で居るでしょ!」
また始まった…
「えぇ~何それ~
可愛いから好きな人がいっぱい居るって思って
るの~?
まぁ確かに好きな人は居るけどさぁ~…」
私は高校2年生の 水野 愛(みずの あい)
そう…私には別に好きじゃないけど付き合ってる
人はいる。
私は好きと言う感情が分からない。
だから、人と体をかさねれば分かると思い、なん
でもない人と何度も体をかさねてきた。
結局、体を何度かさねても好きは分からなかった
んだけど……一つ分かったことがあった。
なんでもない人と体をかさねる度に、自分が汚れ
ていく感じがあった。
今付き合っている人とはまだ一ヶ月目だ。
だけど、今回はちょっと早めにお別れにしようと
思う。
最近、あることないこと私の噂を流してる人が居
るらしく、そろそろ先生に注意をされそうだから
だ。
あっという間に時は過ぎ、もう高校3年生になっ
た。
今日は新入生を迎える日だ。どんな子が入学して
くるかなんて全然気にならない、が、友達に昼休
み中に新入生の教室に一緒に行こうと誘われて見
に行くことになってしまった。
これだから友達関係は面倒くさい。
だけど、私は友達に感謝した。
今日一緒に行こうと、誘ってくれて、ありがとう
と。
私は、ある一人の新入生に心をわしづかみにされ
た。
新入生の男の子を見ると、胸がドキドキとして、
他の子から話しかけられて笑っているところを見
ると、とても胸が痛かった。
やっと分かった。
これが恋なのだと。
私はその男の子の元に行こうと、教室に足を踏み
入れる。
上級生とだけで目立つだろう。だけど、私は人よ
りも容姿が整っているせいで、余計に人目を引き
つけたようだ。
教室の新入生や、廊下に居た上級生達がザワザワ
としている。
だけど私は周りの人達を構わずに、男の子の元に
真っ直ぐに歩く。
男の子は女の子と楽しく会話し終えたところだっ
たようだ。
私はチャンスと思い話しかける。
「こんにちは😊
私は3年の水野 愛って言います😊
良ければ学校案内をしたいんだけど、今お時間
良いですか?」
彼は少し照れているようで固まってしまった。
そんなところもまた可愛い。
男の子が口を開く。
「こ、こんにちは💦
俺は1年の水沢 心(みずさわ しん)って言います
是非案内してくれると嬉しいです!!
よろしくお願いします。」
これはきっと運命だ、名字が似てるし名前が一文
字なのも一緒だ!
やっとみつけた私の心がときめく人。
絶対に逃がさない。
私が居なきゃ生きていけないようにしてあげる。
―終わり―
久しぶりの投稿です!
結構書いたなって思ってます(笑)
久しぶりに書いたので誤字脱字があったりしたらすみません💦
もし長文で読みづらかったらすみません💦
最後まで読んでくださると嬉しいです!😆
3/26/2024, 3:50:34 AM