本日のテーマ『過ぎた日を想う』
「後悔先に立たず」というコトワザがある。
後になってから、いくら悔やんでも過去のことは取り返しがつかないという意味だ。
俺には、その経験がいくつもある。
たとえば、専門学生時代と会社員時代……
あの頃、変な夢に妄信せず、仕事を辞めずに真面目に働いていれば今頃は年収も年相応であったはずだ。だが、俺は逃げた。
おかげさまで、今ではカラアゲをパック詰めする仕事をこなしてギリギリで生計を立てている。
たとえば、高校生時代……
好きだった人に「好きです」と伝えられるだけの勇気があれば、うまくいくとは思えないが、仮にうまくいっていれば、俺はその人だけを愛してその人を守る人生を選べたはずだ。こんな所でカラアゲをパック詰めせずに、町工場とかで働いて、貧しいながらも幸せに好きな人と暮らせていたかもしれない。
だが、そこからも、俺は逃げた。
そして、現在……
『過ぎた日を想う』……
立派な大人になった俺は、酒を覚えてしまった。
350mlほどのチューハイ缶を一気にグイっと飲み干せば、嫌なことの大半を忘却してしまえる。
過去の過ちも、ついさっき犯したばかりの失態も、その全てを。
そして、翌日、普段はROM専なのに、酒の勢いで調子にのって書き込みした好きなユーチューバーの動画のコメント欄に熱く語り散らしている自分の小っ恥ずかしいコメントを見つけ、二日酔いの頭で読み返しながら思う。
酒はやめようと……
10/7/2024, 9:41:58 AM