ゆらぎ

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うちにはカエルがいます
名前は確か、ピクルスといいます
彼(彼女?)は、妻をうちに迎えたときに、一緒にやってきました
少し調べてみたら、ぼくと同い年のようです
そうやって見るとなんだか愛着が湧いてくるような気がしますが、それはそれとして。

昨年ぼくらに娘が産まれた頃、何か継続して、娘の成長を形に残すことをしよう、となりました
産まれた日から1ヶ月ごとに、ピクルスと娘を横並びにして、写真を撮りました

はじめは身長がピクルスの半分ぐらいだった娘。
ぐんぐんと大きくなって半年ほどで同じぐらいの背になりました
今では平面の世界を抜け出し、すぐにでも歩いてやらんとばかりに、1人で立つ練習をしています

妻は幼い頃からピクルスが好きだったようです
おそらく思い出のいくつかに、ピクルスが紛れ込んでいることでしょう
その思い出を引き継いで、今は娘の隣にいます
これからは娘が、ピクルスと同じ景色を見ていくのでしょうか
もしかしたら他に幼少期のパートナーが出来るかもしれません
何故だか分からないけれど、ずっと好きだったものがある、というのはぼくにも覚えがあります

ただ、そんな時があったなと、
記憶の取り出せる場所に残してあることが
人生を豊かにするひとつのピースなのかもしれないなと思います

3/21/2025, 10:42:49 AM