夏子

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我が家の真ん前に10年程前まで
住んでいたおばあちゃんは、私の
第二の母とも言えるような存在だった

意気投合し、1日に何度も顔を合わせては
沢山話を聞いてもらった…

高齢になり、県外の息子さんと同居する
その時まで、約20年間を共に過ごした

引っ越した当初こそ、電話で連絡を
していたが、年数が過ぎるにつれて近況を 知るのは、年賀状だけになってしまった

昨年の秋、喪中のハガキがポストに届いた

「亡くなったのか…」

離れて随分経っていたから涙は出なかった
けれど、ハガキに書いてある命日を
見た瞬間、はっとした…

当時、おばあちゃんがとても可愛がってくれていた先代犬の誕生日と同じ日なのだ

偶然にしては、出来すぎている…

すでに愛犬は先に天寿を全うしていたが
もしかしたら、大好きだったおばあちゃんをお迎えに行ったのかも知れない

今日、10年ぶりにおばあちゃんの娘さんが
空き家を訪ねてきて再会をはたした…

突然の事に、思わずお互いにハグをし
久々の再会を喜びあった

「あのね…実はね」

私は、真っ先に命日の話を伝えた
ずっと話したかったからだ…

「不思議な事もあるもんだね」

そう言いながら、何だかうるうるして
私の瞳からは自然と涙が流れ落ちた…

とても優しい気持ちになって、おばあちゃんと繋がったように思えた…

死して尚、絆と言うものはずっと繋がって
いるような…

そんな事を学んだ今日の出来事であった

3/29/2025, 2:41:03 PM