久我城ぬいろ

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快晴

光が眩しすぎるから、太陽は苦手だった。
雲のない日なんて、日光が直接目に入るから尚更だ。
光が、自分の身を焦がすようだから。
嫌なものを全部流してしまう、雨の方が好きだった。

お前のその笑顔も、太陽のように眩しかった。
自分のような人間を照らさないで欲しかった。
お前の前で目を細める自分は、きっと変な顔をしていただろう。
自分みたいな奴には、濡れた髪が相応しい。

雨の日には、お前は傘を自分に差し出した。
雨に濡れてなお眩しいお前は、晴れの日とはまた違う感じがする。

雨の日の快晴だったら、
少しは光もマシなのかもしれない。

4/13/2024, 4:05:53 PM