NoName

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いつかここでは無いどこか別の星に行きたい。
そう、素直に思えた頃が羨ましい。
あの頃は、根拠の無い、なんでも出来る感が確かにあった。
それが今では、気持ちは、すっかり推進力を失い、停滞、下降へと一直線だ。
ついに夢を叶えられると気をせいて、点検もせずに発進したのが過ちだった。
今、私の乗っている宇宙船は、月を過ぎた所で故障し月の引力に引っ張られて、もうすぐ、月面に激突する。
私は図らずも自ら星と化すのだ。

12/30/2025, 7:03:34 PM