夢見の女子

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嬉しい事も、悲しい事も、何事も二人の間で共有することというルールがある。
これは、私が何でもかんでも溜め込んでしまうので、見かねたローシャさんが「もっと俺を頼れ」と圧をかけてきた為である。本当にいいのかと聞いたら「良いと言っているだろう」と人差し指の腹で額を小突かれた。

「ローシャさん、今日はこんな事があったんだ」
「ローシャさん聞いて聞いて」
私はいつも、ローシャさんに今日あった事を話す。そんな私の様子を、ローシャさんは微笑ましげに見ている。
「飽きないの?」と訊くと「飽きない」と即答する。何なら、一日でも欠かすと「話せ」と圧をかけてくる。

話を聞く時のローシャさんの態度は様々。机を挟んで向き合ったり、ソファに並んで座ったり。あとは、ローシャさんが私を自分の膝の上に乗せて、後ろからハグをして、顎を私の肩の上に乗せるような姿勢で話すこともたまにある。
個人的に膝に乗せられるのは恥ずかしいからやめて欲しいけれど、安心するのか今まで聞いてくれたことはない。

……まあ、なんだかんだこんな日常が終わってほしくないと思っている私もいるんだけどね。

12/17/2023, 12:14:52 PM