死にたい少年と、その相棒

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  /神様へ

神様へ
どうか、一日でも早く死ねますように。
神様へ
我儘は言いません。地獄へ送ってください。
神様へ
お願いです、僕に理由をください。

「僕に、生きる理由をちょうだい」
彼が眉間のシワを深くした。
「手前らしくねぇな。生きる理由なんて、何だっていいだろ」
「全部、虚しく見えるんだもの。食べるのも、眠るのも、遊ぶ事も、なんの意味も見いだせない。どうしてみんな生きてるの?どんな理由があるの?全く分からない」
感情の籠らない目を向けた。彼は深くため息を吐き出して、僕から視線を外す。
「理由なんかねぇよ。生きてるから、生きてるだけだ」
その言葉に肩を落とした。
この世界は、なんて残酷なんだろう。

神様へ
貴方は酷い存在です。
どうして、僕をこの世に送り込んだのですか?
責任をもって、早く死なせてください。

神様へ
僕は、ただ。僕が生きる理由が欲しいだけなのです。

4/14/2023, 12:28:16 PM