「幸せに」
時空警察に就職した。
あの日、面接に遅れそうだった。
変な揺れに巻き込まれた半ギレの私をニコニコして
採用とあの人は言ってくれた。
すぐ研修に連れて行かれた。
時空の歪みを検知する能力
紛れ込んだものを元の世界へ戻す対応
仲間と連携する方法
乗り物の扱い方
ありとあらゆる技術
詰め込まれた 詰め込まれた
アパート(あの日、出かけた)のベットに戻ったのはあの日だった。時空を通った事で起点に戻ったらしい。
「君、一人スカウトして来てくれる?」
初めての任務は人材確保だそうだ。
どうしよう。
先輩の声が呪いのようにリフレインする
技術の中のなりすましを使って、ターゲットを探す
大学の構内で見つけた。
古代史キャラ好き。
講義室でさりげなく隣に座る。
鳥獣戯画のイラスト入り修正テープ
土偶のリフレクター
埴輪イラストのボールペン
見えるように置く、使う
食いついた!
なんとか神社へ連れて行く。
「これ、リアルで見たいと思わない?」
こいつ、ここで想像するだけで満足だとぉ!
ここまで来て逃すものか!
乗り物に押し込むと移動の圧で気絶した。
「スカウトしたんだ」
なかば拉致だった事は黙っていた。
「やぁ、ようこそ時空警察へ。」
あのニコニコ顔で取り込んで行く。
私は報告書を作成する。
「よくやったね」
ニコニコしている。やった事バレたかも。
「幸せの為の努力だね」
私は黙っていた。
先輩が研修に連れて行こうとしている。
私は後輩に声をかけた。
「幸せに」
3/31/2026, 11:20:32 AM