「ニャー」
いつものように、相棒の白猫と夜の街を徘徊する。
目的もなく、行先もなく。ただただ街を歩く。
こんな時間でもまぁまぁ人がいて、暗い顔をしている人から、ベロンベロンに酔っている人まで、様々なひとがいる。
人混みにももう慣れていて、ぶつからないように避けるのもお手のもの。
まぁ、ぶつかったところで相手は気づかないんだろうけどさ。
「ニャー?」
「なんでもないよ」
毎晩、同じ場所を同じように回っているけれど、一人じゃないから退屈はしていない。
此処にいる理由も分からないまま、今日も夜の街を彷徨う。
お題『街』
6/11/2024, 12:48:40 PM