水城みゃん

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小学生の頃

体育館倉庫でクラスの友だち達とおしゃべりしたり遊んでいた。

活発な一人の女の子がおもむろに
とび箱の上に立ち少し離れて積み重なったマット上に軽々とぴょんと跳びのった。

それに続くように周りの友だち達がとび箱に乗り上がっては、きゃつきゃつとぴょんぴょんと跳び降りはしゃいでいた。

その側でもじもじと戸惑っているうちに、わたしが最後のひとりとなってしまった。

周りの友だちは、がんばれがんばれと囃し立ててるのか応援してるのか、わたしは空気に呑まれとりあえずとび箱によじ登る。

立ち上がると友だちの顔が小さく床も崖のように遠く震えてしまった。正直跳びたくなかった。

「大丈夫、大丈夫」
「跳んだらそうでもないよ」
「がんばれぇ」

友だち達のきらきらした顔を見ているうちに、なんだか跳べるような気がしてきて、わたしはひざを深く曲げえぃっとマットの上に体を投げるように跳ぶと無事着地。

おぉと友だち達のどよめきと歓声を浴びつつ振り返り、とび箱を見上げ達成感と満足感を味わった。


大人になって思う

何事もとりあえず
怖く不安になる時があっても
えぃっと跳びこんでみる

案外なんとかなるなと


【小さな勇気】

1/27/2025, 9:38:40 PM