あの頃の私。
遊び回って世界を駆け抜けて、その小さな体で精一杯の世界観を作り上げていった、私。
その私が感じた遊ぶことへの楽しさは、今も私の体の中に。
あの頃の私。
体を思うように動かせなくて、先生も怖くて、でも見栄っ張りと悔しさのおかげで逃げ出さず挑み続けた、私。
その私が作り上げたのびのび動く手足は、今も私の体の中に。
あの頃の私。
目まぐるしい時間の中で戦友と、恩師と出会い、解法を見つける快感の果て、勝利を掴んだ、私。
その私が見つけた世界は、今も私の体の中に。
あの頃の私。
『初めて』に出会って、自分の立ち位置を知って、新しい人々との繋がりが植物の根のように広がった、私。
その私が拾い上げた繋がりは、今も私の体の中に。
あの頃の私。
世界の底へ転げ落ちて、絶望の中逃げ回りながら逃げ切れずに這いつくばって、死にたいと叫びながら呼吸をした、私。
その私がかかった疾患は、今も私の体の中に。
あの頃の私。
学校外の繋がりを何年ぶりにも持って、世界が広がり、また笑えるようになった私。
その私が知った英語の楽しさは、今も私の体の中に。
あの時の私。
投げ出そうと一歩踏み出してあと一歩足りなくて、泣きじゃくりながら世界を壊そうとした私。
その私が繋げた命は、今、私の体の中に。
幼稚園。バレエ。塾。入学。絶望。Labo。
2月24日。
あの頃の、あの時の、私。
から、今の私へ。
未来の私へ繋がるかなんて分からない。
繋がりを、いつかどこかで断ち切ってしまうかもしれない。
それでも、
私はこんな変遷の中で、
こんなものを遺してきた。
5/24/2024, 2:06:49 PM