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流れ星に願いを

「自然災害なんてなくなりますように」と幼い男の子が、星空の下で願った。その子の家は地震の津波で流されてしまった。男の子は、幼稚園の弟と両親それにペットの犬を含めた四人家族で、そのうち弟は津波で流されて亡くなってしまった。両親は未だに行方不明だ。男の子は今、祖父母の家で暮らしている。男の子は、自分の部屋の窓から外に向かって毎日お願いした。そして今夜もお願いした。「お母さん、お父さん会いたいよ……」そう言うと男の子の目から涙が一筋流れ落ちて、そっと頬を濡らした。男の子は本当は寂しくてたまらないけれどおじいちゃん達の前では心配させないようにと、わざと明るく振る舞っていた。「お母さん、お父さん」男の子はもう一度呟いた。「クゥーン」いつもそばで一緒に遊んでいる愛犬のゴローは、尻尾を振って男の子を慰めた。その思いが伝わったのか、男の子は傍にいたゴローを思わず抱き締めた。そして「ゴロー、良かったよ君が生き残ってくれて。君までいなくなったら僕どうしようかと思ったよ。ありがとう」涙を流しながらそう言った。ゴローもそうだねと言う様に「クゥーン」と鳴いた

この男の子の様に、お正月の地震で被害を受けた人は沢山います。今も家族と離れて暮らしている人も居ます。だから私達は当たり前の日常の大切さを忘れてはいけないのです。

4/25/2024, 11:46:51 AM