Nissi

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 真夜中の1時。玄関のドアをそっと開ける。初めてこんな夜遅くに外に出た。
 スーッと通り抜ける爽やかな夜風。胸が高鳴る。
 快晴の今夜、星は比較的よく輝いている。だが隣にある電灯のほうがもっと輝いていた。こういうものを儚いというのだろうか?
 星をしばらく観察していると流れ星が一筋、細線を描いた。願いも言わず僕はぼーっと流れ星を見送ってしまった。
 叶えたい夢もなりたい理想像も僕にはなかったからだ。強いて言うなら何か誇れることを成し遂げたい。何者かになりたい。要は夢と理想像を手に入れたい。
 流れ星に願いを叶えてもらうのなら僕に情熱を与えてほしい。真夜中の儚い星が電灯にも負けず強く光る夢。

4/25/2026, 1:45:33 PM