相合傘
〇〇个××
朝、いつも通りバカな落書きを消して、自分の机に座り窓から校庭を眺める
今日は風が冷たい、もう夏が終わったのか
今日の授業は算数、国語、体育、体育、理科、保健か
また彼女に教科書を借りよう
〇〇个××
「また書いてるな〜」
僕は昨日と同じく黒板の落書きを消す
今日は、昨日より風が冷たい
今日の授業は国語、理科、数学、社会、体育、体育か
今日は、彼女と一緒にお昼を食べよう
「ヤバいって、ここガチで出るとこだから!」
「ガチで出るとこじゃなきゃ、肝試しの意味がないでしょ? ほら、行くよ!」
僕らは懐中電灯片手に、五年前に廃校になった学校に忍び込んだ
ガタッ
「ひっぃ! なんか音したぞ?!」
「大丈夫、大丈夫」
僕らは恐る恐る教室の扉を開ける
「ほらね? なんにもーーー」
「ん? どうした? おい?!」
僕は懐中電灯で教室を必死に照らしたが、彼女が居ない
「おい! おい!」
どれだけ探しても彼女が見つからない。教室を出たのかと思い、僕は教室の扉を開けた
「ねぇ? 次国語だよ?」
耳元に見知らぬ声がして僕は意識を失った
最後に見えたのは、黒板の端に彼女と、死んでしまった僕の親友の名前が書かれた相合傘だった。
6/19/2024, 5:31:35 PM