ある嵐の日
僕は残業に疲れこの世を去ろうとした。
どこからかなく声が聞こえる。
やはりなき声には弱い、声がする方へ歩けば
弱った君がいた。
おいで。
少し暗い我が家に帰る
君は家の隅という隅にはまり
呼びかけてもこない。
縮こまり警戒するようにこちらを睨む
大丈夫だよ
だなんて君は信用ならなかっただろうね。
無責任すぎる言葉で君にとっては
なんと残酷な言葉だっただろうか。
君が心を許してくれたのは何時だっただろうか
君がお日様のような温もりで迎え入れてくれるようになったのは
いつ頃からだっただろうか
あぁ泣かないでくれ。
僕の手はもう君を撫でてあげることも
涙を拭うことも出来ないんだ
君はいつまでも笑顔でいてくれ
僕は君がお日様のように笑っている方が好きだ。
君を1人にするのは気が引けるが
ごめんな、しあわせになれよ、
【部屋の片隅で】
12/8/2022, 8:13:42 AM