manbou

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さよならと言うと君の声が聞こえた気がして振り返った。

何もいない。何もない空間が永遠に広がっている。
幻、空想、妄想、全てに飽きてしまえば、そこには何もなく、一体何をしたらいいのかさえわからなくなる。

私は何を考えればいいのだろう。みんなは何を考えているのだろう。

今日はどんな妄想をしようか。テレビをつけるみたいに私は幻に浸る。

遠くの方からラララ星人がやってきた。私を見て薄く笑う。ラララ星人の見た目はまさしく、ラララというような風貌で…

「ららら」

私がそう言うと、ラララ星人がラララと笑った。

「ラーッラッラッラ」

爆笑している。

 今日は随分とバカらしい空想をしてしまった。だがなんとなく、ラララ星人のチャンネルをかえるのは惜しい気がした。

「もっと話さない?」

「ララッラ」

軽くオッケーされた。綺麗な花畑のベンチに座る。話そうと誘ったが、いざとなると何も話すことがない。

「あー、ラララ星人はどこに住んでるの?」

「………」

 ラララ星人は答えなかった。私もラララ星人がこういうときなんと言うのか分からなかった。ああ、空想が上手くいかない。昨日見たアニメにチャンネルをかえようとしたとき、ふいにラララ星人が口を開いた。

「goodbye 」

 グッドバイ…確かにラララ星人はそう言った。そのセリフは私が作ったものではなかったし、妄想でもなかった。私は振り返った。

「ぐっと、ばい…」

ラララ星人がケラケラと笑った。

 それからと言うもの誰かにさよならと言うとき、ラララ星人だけは自分のそばにいるような気がした。


『LaLaLa Goodbye 』

10/13/2025, 4:22:43 PM