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「香水と不完全な僕」

ドルチェ&ガッバーナかどうか知らない僕だけど、僕の部屋のカーテンについていた君の香水の香りにときめきメモリアルの僕はなんて不完全な人間なのであろうかと思う。

むかし聞いたヒット曲の男のように
背を向けてABAYOと言って
「行ったきりなら幸せになるがいい」なんて言いながら、その後の「戻る気になりゃいつでもおいでよ」に想いをかけていた自分に気づく。

君が僕を見る時に眉間に寄せる皺が
レントランで注文に30分かかる君が
少しとぼけたような口調と声色が
忘れられない

君の抜け殻探して
カーテンに顔を埋めた
相当に気味悪い不完全な僕

せめて、少しは格好つけさせてくれ
この、みっともない無様な姿を
酒のせいにでもさせておくれよ

眠らない街で、朝までふざけよう。

君の香水の香りと不完全な僕と。


令和6年8月30.31日

心幸









8/31/2024, 12:39:16 PM