仲間になれなくて
2025/09/09 多分書き直します。
いつだったか。僕が、仲間とみんなを評したとき。周りが賛同するなか、あの時の彼は、どんな顔だったか。曖昧な笑顔だったような気も、いつもと変わらない顔だった気もする。ぼんやりと、いつもの彼の表情しか浮かばなかった。
彼に届くよう、喉を引きちぎらんばかりに叫ぶ。その勢いのまま、手を伸ばして。
「俺は、君の仲間にはなれないよ」
そう言って、くるりと背を向ける彼がこちらを向くことはなかった。己の手は、届かなかった。
あちらが伸ばせば、手を取れる距離だった。
9/9/2025, 3:24:34 AM