「閉ざされた日記」
それは、誰の目にも触れずに
そっとそこにある
誰しもが持つ心の日記
書き綴りるものは
私の心
心のあるままに
雨に打たれ濡れた日も
嵐に吹かれ荒れた日も
花のように色づいた日も
業火の焼かれ塵となった日も
そっと閉じて錠をして
私だけのもの
だからその日記を
こじ開けないで
雨が降ろうとも
槍が降ろうとも
雷にうたれようとも
吹雪に見舞われようとも
私は私を離さない
入ってこないで
見ないで
お願い
優しくしないで
ずっと閉ざされた日記を
守って来た
私を守って来た
なのに
柔らかい陽射しに
芽吹く花たちに
囀る小鳥に
奏でる歌声に
涙が溢れて
震える両手で
この日記を
私はあなたに…
閉ざされた日記が
今開かれようとしている
#7
1/18/2026, 2:00:30 PM