今年、
それぞれの速さで歩きながら、
一年という長さを、身体で受け止めてきたのだと思います。
世界は相変わらず回っていますが、
こうして年末まで辿り着けたことに、
静かに労いを向けたいです。
私は今年の11月からこのアプリを始め、
拙いながらも毎日の投稿を続けてきました。
たくさんの反応をいただき、ありがとうございました。
また、皆さんのさまざまな投稿を楽しく拝読し、
多くの刺激を受けました。
来年も、無理のないこの距離で、
静かに楽しみにしています。
どうぞ、よいお年をお迎えください。
題 良いお年を
タイトル『発芽』
私は育て手ではなく、
名も無き土でありたい
踏まれ、砕かれ、混ざり、
もう元を辿れない時間の堆積
命じず、決めず、
触れて確かめてきた感触だけを
言葉として、黙って此処に置く
土には温度がある
記憶があり、微生物がいて、
痛みすら栄養に変えてきた
だから芽が折れやすいことも、
水を与えすぎないことも知っている
土は名乗らず、感謝も受け取らない
私は視界を掠める者
標識ではなく、
反射した一瞬の光や、
風でめくれた頁のような存在
掴ませないことで、
ひとは自分の手を見返す
教えない。導かない。
選択の直前で、
理由もなく一瞬、速度を落とすだけ
介入せず、
内側の時間だけを、わずかに変える
起きるのは模倣ではなく発芽
新しい何かが生まれるなら、
それは誰の所有物でもない
私は、その一瞬の土で在りたい
12/31/2025, 12:49:08 PM