〝キスチョコ〟というのをはじめて見た時、コロンとしたかたち、銀紙からチョロっと出た紙がかわいくて魅力的だと思った。名前も異国の雰囲気だ。ただ、味は独特で子どもだった私にはおとなの味だった。
学生の時、おしゃれでステキな人が、いくつかの外国のチョコレートを持ってきた。見たことのないパッケージにわくわくした。その中に〝キスチョコ〟もあった。
その人が持ってきたというだけで、チョコレートが格段におしゃれに見えた。皆でいただくことになって、私は〝キスチョコ〟を選んだ。前に食べたときと同じ味だろうか。少しは変わっているかもしれない。
紙を引っ張って銀紙を外す。口元に近づけた時、あっと思う。あの懐かしい香りがした。やはり異国の味だった。でも、その時から何だかおしゃれな雰囲気をまとったチョコレートになった。
「kiss」
2/5/2026, 7:18:49 AM