子供のままで
私たちは、いつまでが「子ども」でいられるのか。
この世には、子供を大人にさせてしまう現象がある。
ヤングケアラー。
想像できるだろうか。
小学生、幼稚園児、もしかしたらそれ以下の年齢で
「大人の手をわずらわせない子ども」
であるとともに
「家族のお世話をする子ども」
に、なっている子どもが多いことを。
私は、幼稚園を卒業する頃には、とっくに自分の髪を自分で結べるようになっていた。
小学生で、兄の送迎バスの迎えに出向いていた。
「自分でできるもん」
それが、私の幼いころからの、自立心。
そこに加えて。
兄妹は「兄」なのだが、まるで「弟」のように、扱っていた。
でも、本来は「子供」なのだ。
本当は大人に甘えたいし、自分のことを見てほしい。身も心も、子供のままでいたい。
でも、何らかの理由で、そう有れなかった。
これらはきっと、氷山の一角でしかない。
――闇は、もっともっと、深いところにある。
5/12/2024, 9:37:02 PM