怯えた顔で、震えながら見つめてくる。
最中、僕にしがみ付く手が震えている。
最近の様子が、あまりにもおかしい
まるで、僕ではない別の誰か
もしくは、別の「なにか」
を感じているのではないか
彼女の過去を、僕は知っている。
だから、触れる時も優しく。
なのに
翌朝、彼女の耳の淵には無数の歯型があった。
「痛かったんだから」
そう呟く彼女を、見ていられなかった。
僕の身体なのに、僕じゃないみたいで。
彼女を支配したい欲に塗れて
そんな自分が嫌で仕方がなくて。
消えたくなる、
いや、誰かが僕の存在を消そうとしている。
今の彼女を守れるのは僕しかいない。
だから、どうか、気を強く持って。
3/1「欲望」8
3/1/2026, 4:50:38 PM