フッ。 と、風に乗って飛んで行く。 普段は見上げる家々が、あんなに遠くに見える。 ベランダで洗濯物を干している主婦。 自分の部屋で奇声を上げる少年。 修羅場真っ只中な男女。 平時なら到底見られない貴重な瞬間。 一時一時の、そのフレームが。 なんだか不思議で、ちょっと可笑しい。 なんて。 笑ったら失礼かな。 ―――そんなとある日の、蒲公英綿毛の空の旅。
5/14/2024, 10:18:06 AM