覚めきらない目に光が刺さる。隣にあるはずの体温は消えて空白だった。そういえばあの人は仕事、自分は休日だったか。呼ぶ声も気配もない、むやみに明るい家の中をのそのそと移動する。台所にはラップにくるまれた朝食とメモ書き。仕事前に、忙しいだろうに一人でこんな。大変申し訳ない、と同時になぜか無性に腹が立ってきた。まずは片付けと掃除、それから買い出しに行って調理。せっかくの天気だ。盛大に出迎えてやるためまずは目の前の手料理をありがたく頂戴する。(題:快晴)
4/14/2024, 3:34:34 AM