君の声がする と 時間よ止まれ です
君の声がする
意識が浮上すると、何かの音が聞こえる。
「朝だよ、起きて」
よく聞いてみると、僕を起こす、君の声がする。
「起きないと遅刻しちゃうよ」
君の言う通り、起きないと遅刻しちゃうのは確実。
けれども僕は、君の声をもう少し聞いていたくて、寝たふりをするのだった。
時間よ止まれ
ジリリリリ―。
部屋中に、目覚まし時計のベルの音が鳴り響く。
「ああ、朝か」
目覚まし時計のベルを止め、起きないと…とは思うものの、まだ眠い。
「まだ寝たい。時間よ止まれ」
そう願うけれど、時間が止まるわけもなく、しぶしぶベッドを降りるのだった。
2/17/2025, 8:45:01 AM