中学生

Open App

変わらないものはないかぁ〜。
科学的に考えたらそうもいかないかもね。例えば化学反応とか。一番わかりやすいのが触媒。その触媒自体の物質に変化はないんだけど、周りの化学反応の速度を変えるよ。

例えばハーバーボッシュ法。
戦争中ドイツ、人口増加に伴いパンの材料小麦の生産が間に合わなくなるのでは、と囁かれました。
なぜなら肥料のアンモニアが足りなくなっていたからです。
元々チリ硝石からすごいコスパ悪くアンモニアは作れたんですが、「硝石なくなるくね」と囁かれるにつれ使いづらくなっていました。
世界中のうんこをかけ集めても足りませんでした。
「南アメリカのアンデス山脈に大量の鳥の糞があるぜ!」という情報にヨーロッパ各国が釘付けになり戦争になりかけている中
ドイツのハーバーは「空気中にある窒素からアンモニアを作れないかなぁ」と考えていました。このままだと何億人もの餓死者が出るからです。
窒素というのは通常すごく強く、くっついており
それを引き剥がして水素とくっつかせるには、1000度くらいに熱さないといけないのです。
ハーバーは早速やってみます。結果は超ショボかった。
エネルギーを大量に使ったのにアンモニアは極少量しか作れなかったんです。1000℃だとアンモニアが壊れちゃう....。
(これを小論文として出したら嫌な感じの科学者がもっと少ないはずですって対抗されたらしい)
次にハーバーは熱でなく、圧力も加えれば600℃くらいでアンモニア壊さずいけるくね?と仮説を立てました。
しかし、圧力を加えて600℃まで耐えてくれるそんな画期的な機械、相当の技術と腕がないと....ん、待てよ?「ボッシュならいける!!!!」
(実際には小規模な機械を作る過程にハーバーの友人を挟んでいます。それでBASFという会社に大きく買われ、ボッシュと工業化の研究をします。)
BASFのボッシュを早速呼び付け機械を作ります。
(その数年の間に2回も大爆発を起こす)
そして1913年....ついに工場化ができました!!酸化鉄を触媒に圧力と熱を加え窒素固定し、水素と合成し大量のアンモニアを作ることに成功!!!

「やったー!!」

ハーバーとボッシュは喜びました。
しかし、時代は二人を突きおとします。
戦争中何億人、いや何十億人もの人を救うことになるこの研究はあまり注目されませんでした。
ある日、ボッシュは政府に呼び出されます。

政府「弾薬の材料となるチリ硝石を逆にアンモニアから作ることはできないか?」

ボッシュ「....可能です。工場のお金を出してくれるならBASFで作りますよ(早く戦争が終わるなら...いいんだ)」

ボッシュは戦争のための弾薬作りに確約してしまいます。一方ハーバーの方も.....

ドイツ軍「ドイツの冬は厳しく全線に送る燃料が固まってしまう。だから、凍結防止の添加剤の生成と、毒ガス兵器の研究をお願いしたい。」

ハーバー「......わかり...ました(ドイツのためなら...)」

このことでこの二人はものすごく批判されます。毒ガスで多くの人が亡くなり、弾薬で戦争は長引き、いいことがありませんでした。
実際ここでハーバーの奥さんは自殺してしまいます。
多くの餓死者を防いだということで二人ともノーベル化学賞を授与されます。しかし、それも関係なしに二人とも世間から責められ続け、不運な余生を過ごしました。


空気からパンを作る超画期的かつ多くの餓死者を救った優しく正義感に溢れたハーバー教授...。


う〜ん、結論どう書けばいいのか分からないからパス!
文系の人が多いであろうこのアプリで興味を持ってくれる人はいるかな?





12/27/2024, 6:12:23 AM