たーくん。

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本棚にずらっと並んだ日記。
一冊取り出し、中身を開く。
俺が何時にどこへ行ったか、細かく書いている。
よし、これを証拠として見せれば……。
「な〜にしてるのかな〜?」
背中から、寒気が襲いかかる。
恐る恐る振り向くと……女がニコニコと笑いながら立っていた。
くそっ、見つからないように忍び込んだはずなのに!
「あー!私の恋物語日記!勝手に見るなんてエッチ〜!」
「なっ……!俺のことを散々付け回して、こんなに日記を書いてる奴に言われたくない!」
「しかもそれは恋物語日記第127巻……!ダーリンが他の女と一緒にいた時の日記!」
「俺はお前のダーリンじゃないし、その子は俺の彼女だ。俺のことをずっとストーカーしやがって……この日記を証拠として警察に渡してやる!」
「ふふ……そんなこと言っていいのかなぁ?」
ガチャッ……と、鍵をかける音がした。
「ここへ来たからには、もう帰してあげないよ〜だ」
女の顔はニコニコと笑っているが、目は笑っていなかった。

5/18/2026, 11:11:59 PM