「なんでも良いから一つ、自分のものだって言えるくらい頑張ってみな」そう言った貴方は、柔らかく微笑んでいた。私は、交差点の真ん中に独りぽちんと取り残されたような気持ちだった。でも、違った。人生というものは、そこから始まるのだ。貴方に胸を張って言えるくらい、何かを頑張ろうと思えた。何度目かの春の風が吹く。
1/7/2025, 2:59:13 PM