一匙掬って君の為
一匙含んで君の為
例えその口が君の望む
美しい言葉を操れずとも
一つ開いて君の為
一つ握って君の為
例えその手が君の望む
美しい世界を描けずとも
一つ歩いて君の為
一つ進んで君の為
例えその足が君の望む
美しい未来へ着けずとも
一つ学んで君の為
一つ超えて君の為
例えその知が
それでも君が
より良い生を望むなら
‹今を生きる›
遥か遠くとソレは言う
目指す頂点へ弛まずに
輝きの先へとソレは言う
到達の栄光へ過たず
深く深くへ私は臨む
例え他誰も望まずと
青空をゆく純粋を
得られなかった私には
‹飛べ›
初めて目を開いた日
初めて一人で座った日
初めて立って歩いた日
初めて一人離れた日
初めて
初めて
初めてを重ねて
そして今日もまた新しく
鮮やかに笑って旅に出る
初めの一歩を重ね重ねて
全てを特別に変えていく
‹special day›
ふわふわと
きらきらと
木漏れ日が
明滅する
さわさわと
ゆらゆらと
枝葉の影が
増減する
ふらふらと
きりきりと
影が
揺れて
揺れている
‹揺れる木陰›
7/21/2025, 9:45:05 AM