うつくしいものだ、と、その人はコーヒーカップを置いた。舌をつけただけでびりびりと痺れたようになってしまうそれを、手馴れたように喉に押し込んでいく。飲めるようにね、ならなくたっていいんだよ。それでもわたしは、きっとその人をあいしていた。
3/17/2025, 3:54:26 PM