部屋の片隅で
部屋の片隅で両膝を抱え、蹲る
リビングから聞こえる両親の怒鳴り声に耳を塞ぎたくなる
(早く終わってくれ…)
そう願うしか出来ない無力な自分
そんな自分を包み込む暖かい体温に思わず身体を硬直させた
「もう大丈夫
安心しなさい」
優しい声に顔をあげると優しく笑う老婆がいた
「ばあ…ちゃん…」
「よく我慢したね」
頭を撫でてくれたばあちゃんに泣きながら抱き着いた
「お前は偉いよ」
そう言って抱きしめてくれるばあちゃんの温かさに余計に涙が止まらなかった
12/8/2024, 10:02:58 AM