ヨルガオ(短編小説)

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同窓会の飲み会。

ずっと気になっていた彼と隣。

やばい…心臓が破裂しそう。

時折見える彼の八重歯が

いつにも増して愛おしく感じた。

「ね、〇〇もそう思うよね?」

『え…?あ、うん!』

「ほら〜。だから言ったろ??」

久しぶりに呼び捨てで呼んでくれた。

やっぱり私、まだ彼の事好きなんだな。

「…今何時か分かる?」

『あ、えっと……11時37分ぐらい』

「あー、じゃあ12時ぐらいに解散でいっか」

あと23分。

あと23分で、彼がいなくなってしまう。

あーあ、何時かなんて言いたくなかったのに。


ー時を告げるー

9/6/2023, 3:42:42 PM