バレンタインらしい、あちこちの店でイベントが行われている。商業的イベントだと知っているチョコレート好きのための祭典だろう。あげる相手などいないがそれでも自分用のチョコレートを食べるためにそこにいく人がいると何かで聞いた。だからたまたま見かけたあの子が楽しそうに選んでいたからと言ってかならずしも誰かに送るためとは限らない、とただひたすらにやけに輝いた笑顔で買い物する姿を見て心のなかにうかぶじぶんの焦りのようななんとなくの嫌な予感を振り払う。その努力は薄々無駄だろうとも察しつつ。
2/14/2024, 3:47:31 PM