※前垢で投稿したものをテーマに合うように少し変えたものです
『おはよう』と言えば
「おはよう」と返してくれる家族。
『この前さ〜』と話せば
ふざけながらもちゃんと聞いてくれる友達。
『好き』と言えば
「愛してる」と返してくれる恋人。
私は恵まれていると思う。
物凄く、幸せなんだと思う。
家族も、友達も、恋人も、
とても素敵で、大好きな人達だ。
でも私は知っている。
これが、全て、
『夢』だということを。
毎朝起きてまず感じることは、「寂しさ」だった。
あの大切な人達はいないのだという虚無感。
そして、じわじわとやってくる絶望感。
このままずっと寝ることが出来ればいいのにと思う。
いつからだったかもう覚えていない。
私がこんな残酷な世界で生きることが嫌になるくらい幸せな夢を見ることは。
でも私は、この夢を嫌いにはなれなかった。
だって、愛している人達がいるのだから。
多分、今日もまた同じ夢を見るのだろう。
そしてまた、幸福感を味わうのだろう。
そしてまた、絶望を味わうのだろう。
辛くて痛くて悲しくて仕方がないけれど、
そんな現実から逃げたくて、
早く夢の中に行きたくて、
私は、瞳を閉じた。
1/24/2025, 7:27:50 AM