すばる

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何か新しいことを始める時のわくわく感は、いつだって新鮮で、楽しくて、そしてどこまでも歩んで行けそうな気がする。
だから、一日目から好きなだけ熱中して、楽しんで、やりきった心地で満足と共にベッドに潜り込み、明日に向けたわくわくを抱えて瞼を下ろす——のだけど。
次の朝には、眠りに落ちるまでのあのそわそわとした心地や、夢いっぱいの気持ちはどこかへ飛んで行ってしまったのか、すっかり跡形もなく消えてしまっていて、やりきったという満足感だけが胸の中にちょこんと腰を重く据えて座っている。
なんなら、面倒臭いという新たなメンバーが、満足感の周りで腹を掻いて寝そべっている。こいつとは何だかんだ付き合いは長いし、定期的にお会いする気やすさすら感じる仲であるので、またか、と思わなくもない。
こうして私は、満足感の周りに定期的に寝そべりにくる面倒臭いという惰性に誘われて、あっという間に三日坊主になる。

/始まりはいつも

10/21/2022, 9:05:59 AM