人さがし

Open App

─流れ星に願いを─

深夜一時。

まだ光がない時間に、

誰も居ない小さな公園で、

彼女が言っていた。

『こ...世か...消え.....たい。』

星に願っているようにも見えた。

なんと言っていたかは覚えていない。

彼女がそれから、笑わなくなってしまったから。

そのことの方が、僕は辛かったから。

でも一年ほどして、彼女の笑顔を取り戻した。

しかし彼女はまた、

深夜一時に、誰も居ない小さな公園で、

星に願っていた。

彼女の願った日の次の日は、必ず流れ星が見える。

だから毎回僕は、流れ星に願いを言う。

ずっと変わらない願いを。

『彼女の願いを取り消して。』


簡単な解説書いときます。
彼女の願いは、『この世から消えてしまいたい。』です。
なんの偶然か分かりませんが、
彼女の願った日の次の日は流れ星が降るので、
主人公は『彼女の願いを取り消して。』
つまり『彼女は消えないで。』と言うわけです。
分かりにくい物語書いてすみません。
以上、作者より

4/25/2023, 8:32:39 PM