NoName

Open App

 最近の日差しがあまりにきつすぎて、サングラスを買った。日傘をさしても、下から跳ね返る日差しがすごく眩しかったのだ。

 メガネ店で、色々かけてみる。どれが似合うかさっぱり分からない。お店の人に勧められたプラスチックフレームのものをかけると、なんとなくしっくりきたのでそれにする。

 今度は、レンズの色を選ぶ。薄めから濃い色までたくさんある。薄めのものは、目元も見えて、怪しさ?が少し減る気がする。すると、店員さんが、「眩しさなら濃いめですよ」と言う。少しでも怖く?見えないよう茶で選ぶ。茶でも色々ある中から、肌うつりの良さそうなものを選んだ。

 出来上がったサングラスをかけてみると、アレ? 思ったよりレンズの色が濃かったかな?
「これで眩しくないですね」と、店員さんがニコニコしている。鏡の中には、茶色のサングラスの人が写っている。見慣れない。

 早速外でかけてみる。確かに目は楽だ。でもやっぱり落ち着かない。ショーウィンドウに映る自分の姿に、ちょくちょく驚きながら歩いている。

「眩しくて」

8/1/2025, 9:00:51 AM