何処かの白玉。

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注意:自殺・グロ・(嘔吐匂わせ)描写

※一応百合です

「ひぐっ…あ゛あああ゛ぁっ」
私は子供の頃みたいに泣きじゃくった。

早く気づけていれば
もっと素直に言っていたら

そんな願いは何処にも届かず消えていく。



私の最愛の人が死んだ。
ついさっき。

「じゃあね」とだけ残して、
警告が鳴っている踏切に飛び込んだ。
私は脳がフリーズし、その場に立ち尽くした。

私の目にはこれが映った。

愛する人が「ただの肉の塊」になっている
赤黒い紅が飛び散っている
お揃いのキーホルダーがバラバラ
息遣いでさえ聞こえない

ただただ残酷で、愛する人が無惨な姿でそこにいる。
現実を受け入れられない。
頭がこん乱する。吐きけがする。息がうまくできない。めをそらそうとしてもそらせない。

「っう…ぇ……」

数時間前に一緒に食べようとした物が
胃液を纏ってびちゃびちゃと音をたてて出てくる。
胃や喉を通って逆流してるのが余計に気持ち悪い。



ものすごく気分が悪い。



涙が枯れ、目からは水が出てくることは無い。
だが、涙の跡が泣いたことを嫌でも示してくる。

「…あは、」

自分の乾いた笑いが耳を突く。

「…失敗しちゃった…」

独り言。

「もっと“正攻法”でやればよかったよね」
「ごめんね、やりすぎて追い込んじゃったね」




「虐めすぎちゃったね」

7/27/2025, 9:29:07 AM