『最初から決まってた』2023.08.07
子どもの頃からずっと一緒にいたから、そうなる事は分かっていた。
だってそうだべ。家も隣同士。両親同士も仲良し。そりゃ好きになるって。なまらかわいいもん。
可愛くなくても、好きにはなっていたと思う。
俺が彼女に惚れるのは、最初から決まってた。
気がついたら付き合ってて、手を繋いで、チューして、抱き合ってた。たぶん、告白らしい告白はしなかったと思う。
そして、気がついたら結婚していた。プロポーズはした。さすがに。
運命なんて言葉で片付けたくないぐらい、彼女との出会いは決まっていたのだ。
彼女こと以外だってそうだ。リーダーと大学で出会ったのも、ナマイキな後輩たちに出会ったのも。
そして、そんなやつらと芝居をしていることも。
運命なんて言葉で片付けたくない、とは言ったが、ここまでくると、本当に運命なのかもしれない。
俺が、この世に生まれたときから、なにかしらのシナリオ的なものに書かれているのだ。
でなければ、こんなに楽しい日々をすごせるはずがない!
だとしたら、書いたやつは天才だと思う。
すごい! やるなぁ、お前!!
でっけぇ、花丸をやるわ!
8/7/2023, 11:21:04 AM