深い森の中
もう深い森の中で歩く
溢れ日が照らす薄暗い道を
振り向かないように、進む
坂を登り丘へ
星が降る夜は来ない
雨は降らない
ただただ薄暗いままの道
ある時切り株見えて、日が当たる空間が森の途中で
小さな木が一人きりで、赤い実をつけて立っていた
それはひどく惹かれていく
側で立ち止まってしまうように
何もなくても、ここで終わっても、
それでもいいと思うほどに
すると夜が来て、雨が振り始めた。
嵐の夜もただ立ち止まって、木の下で
雨が上がると、どうして立ち止まっているのだと、
わからないとかき消して、もう戻れないでしょう
だって、ここにいれば、見えなかった星も月も花も風も感じるの
すべてが美しく私に日が差すの
それだけで幸せと気づいてしまった。
2/10/2024, 10:32:15 AM