sai

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「芽吹きのとき」

暗闇の中から
一筋の光が差し込む

その麗らかなる陽射しが
僕には眩し過ぎて
目を伏せたくなるけど
恥じらいを含みながら
静かに光の方へ手を伸ばす

上へと上へと押し上げれば
色鮮やかに彩られた
見たこともない景色が
そこには存在するのだと
僕の期待は膨らんで行く

芽吹きのときを迎え
新たなる世界を求め
恋焦がれる僕の手は
逸る気持ちを抑えきれず
指の隙間をすり抜けた光に揺れ
キラキラと輝いている

3/1/2025, 12:22:10 PM