タノシクカイテマス^^

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夢が醒める前に

シリーズ小説。過去作手直しタグ控え。お題クリア。

※枯葉(カレハ)くんという、主人公とは違うキャラの視点です。


「瘴気を起こすな、木が苦しんでいる。せっかく守ってくれていたというのに…」

古木の幹に、ナツヒコが手をかざす。背中越しにそれを見ていると、触れた個所から光が枝に広がっていった。仰向けに寝そべったまま、淡い光が暗い空へ舞い上がっていくようだった。

しばらくして風が止み、裏庭は元の静けさに戻った。下のベンチを、電灯の仄かな灯りが照らしている。それが視界の端に届くと、また胸の痛みが戻ってきた。

――さっきはなんで、あんなことを言ってしまったのだろう。

そればかりが、頭の中を巡っていた。
相手の顔を思い出すたび、視界が滲む。ぼやけた視界を隠すように、腕で覆うと、ため息が聞こえた。少しだけずらして見上げると、ナツヒコが眉間の皺を深くさせていた。

「…くろちゃんに嫌われたかもしれない」

ナツヒコは黙っていた。でも、きっと聞いてくれている。

「…怪我なんて、治らなかったらいいのに…そう思ったんだ」

ナツヒコの表情は、変わらなかった。

「そうしたら…ずっと話してられるのに、って…」


ずっと続くものだと、思い込んでいた。

夢が…醒めるようだった。


(後書き。)

書きたかったとこまでいかなかったけど…

やっと書けたTT

3/20/2026, 10:45:42 AM