イルミネーション
あ~、きっとまただ、、、何度同じ事を繰り返すつもりなんだろう。いつも始めからこうなる事はわかっているのに、繰り返してしまう。 ただ、いつも始まりはハッピーエンドの可能性を期待してしまう相手と、何の疑いもなく思って、時々感じる疑問符の答えを知ろうともしないまま時間が過ぎて、真実を知った時には、相手との関係を失う事を恐れて、相手の望むままの女という形にはまっている、、、都合の良い女に成り下がっている。
この人も、知り合って3回目の関係を持った時に既婚者だとカミングアウトしてきた。
「ほぼ家庭内別居だし、別れることを考えているんだ、、、」
「別れたら、一緒に住みたいとおもってるし、結婚とかも全然ある話だから、、、」
偶然かもしれないが、過去に3人同じセリフをくれた人を愛していた。3人共に共通している事は、ある時期からあからさまに自分の性欲のはけ口としてすごす時間だけしか、時間を共有しなくなっていって、こちらから少しでも不安や願望を口にするとあっさりと、私の前から消えて行った。
この人も、、、またか、、、。
来週のクリスマスの予定を聞いた途端に、態度が落ち着かなくなった。
「ん~~と、仕事がどうなるかな、、?またわかったら連絡するから。」
街のイルミネーションとこの時期特有の雰囲気が、私から心の逃げ場を消し去っていく。、、、もう気が触れてしまいそうなくらいの寂しさとこどくが押し寄せて私を飲み込んでいく。
結局、クリスマスはNETフリックスを垂れ流した部屋で一人すごした。その間一切連絡もないままで、このまま終わる事をひしひしと悟っていた。
幸せな2人で見るイルミネーションは、キラキラ輝いて、あったかい気持ちにしてくれるんだろーか?それとも2人の気持ちをより大きく盛り上げてくれるんだろうか? こんな気持ちになってしまう私はおかしいのかな?イルミネーションが視界に入るたびに、ただただ落ちていく。
今年も街にイルミネーションが溢れる時期になった。未だに幸せを語れる相手はいないけど、新しいあたしの所有者もいない。 いつぶりだろう、一人っきりって、、、。
一人っきりでイルミネーションを眺めているのに、なぜだろう、見ていると勝手に笑顔になってしまう。あんなに嫌だったこの景色を、私は今、見惚れている。一人で見るイルミネーションは、心の中に入ってきて小さな1つ1つの光が、近い将来の希望のように思えてくる。
一人で見るイルミネーション、
、、、私はまだ、折れてない。
、、、ほんとの恋とか、好きな思いの答えを探すために、今までのクソみたいな人との時間も、、どんなに辛い結果の中に落ちても、自分の向かう答えに近づくために過ごしたと思えるような、あったかい気持ちに、、、イルミネーション、綺麗、、、。
なりすけ
12/14/2024, 7:18:24 PM