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中原中也の言葉が響かなくなりました
ただ活字のつらつらと流れるままを
染みる傷無く追うだけなのです
きっと、私の終わりは近いのでしょう

ダリの絵に不安感を憶えなくなりました
縁も所縁もない情動を心に携えて
ただ座る椅子を探しているのです
私はもう、息を吐くことすら億劫でしょう

密かにある街を求めていました、
それは恩師の故郷でありました。
燐火さながらの私の世話を、焼いてくれた彼の人の

しかしもういい、いいのです

脱け殻同然のからだを、温めようと袖を通した
ヒートテックで首がつまってどうも生き苦しかったので……

ここがさいはて、わたしのはて
あなたの故郷へもういけません
この身がその地を踏もうものなら
恩師を恩師と思うことすら、きっと忘れることでしょう

11/25/2022, 12:49:01 PM