拝啓、ぬゑ様 .....
先ず、貴方様の御期待に応えられたような人生には出来なかったことを、深くお詫び申し上げます。
...... ... な ぁ 〜 んてね 。
おらくるに言われたセリフを記憶しております。
〝 出来ない言い訳を美しく描くのが貴様の詩だ。〟
小説を書こうとしましたが ...
どうしても意義がわからなくなってしまうんです ...
小洒落た件を並べて虹が砕け散って舞う七色の雨が降るみたいに適当な匂いを醸し出させるくらいの事は自分のようなノータリンでも出来ますでも ...
建設的な範疇でない話は、人は嘲笑うだけってのがこの世の中の摂理だから。
みんな、言わないだけでいちばん、実は気にしてるし落胆し続けてる ... どうせ終りある今そして途だから。
だから逆に恒久的な精神だの魂だの ...
ガチャガチャを回したらエメラルドが出てきたみたいなトキメキと比べれば夜嵐の路上で雨に打たれ続けるニュースペーパーみたいなもので ...
ぬゑ様 .....
わたしは貴女に見繕って頂いたプライドを、
ただ何も為せぬ侭ただ脱げずただ立ち尽くすばかりであります ..... 。
英雄だの革命家だのいい女いい暮らしうまい飯分厚いステーキetc ... わたしは ... わたしは ... 今未だ動き続けている時の流れそのものすら煩わしいのです ... 。
ぬゑ様 ... 今はただ ...
貴女様に幸あれと祈るばかりです ....... 。
11/22/2024, 12:05:25 AM